メトロイドヴァニアの2D探索アクションゲーム『ブレードキメラ』のメインストーリーをクリアしました。今回はそのレビュー・感想です。
独特な世界観で繰り広げられる捻りのあるストーリー展開が面白かった!
メトロイドヴァニアというと難しいイメージが強いですが、今作はプレイヤーに嬉しい便利なゲームシステムが充実しています。アクションが苦手な人が少しでも楽しくプレイできるように工夫されたゲームになっていました。
ゲーム概要
ブレードキメラ
発売日:2025/1/16
発売コンソール:Steam, Nintendo Switch
プレイしたコンソール:Nintendo Switch(携帯モード)
ストーリークリアまでの時間:10時間

突如として現れた妖魔で溢れた近未来のオオサカを舞台に記憶喪失の妖魔ハンターであるシンを操作して、妖魔と戦いながら、自分の失われた記憶を取り戻していきます。
横スクロールでマップを探索していくアクションで、いわゆるメトロイドヴァニアと言われるジャンルです。
メイン武器の銃、ムチなどの近接武器、妖魔であるルクスが変身した魔剣「妖蛍刀」の3種類の武器があります。妖蛍刀はただの武器としてだけでなく、シールドになったり、足場になったり、ロープになったり、さまざまな使い道があり、使い分け戦います。
私はNintendo Switchの携帯モードで最初から最後までプレイしましたが、プレイのしにくさのようなものは感じませんでした。たくさんのボタンを使うわけではないので、携帯モードでも比較的遊びやすいゲームだと思います。
また、ストーリークリアまでの時間が10時間くらいです。ボスでは苦戦しながら進めててこのくらいです。個人的にはちょうどいいボリュームでした。
良かった点
ゲージ管理しながらの武器使いが楽しい

青のHPと緑のMPのゲージ管理が重要になってきます。HPはそのまま体力なのでダメージを受けると削れ、MPは妖蛍刀を使用すると消費します。
妖蛍刀は戦闘に使わなかったとしても、壁に刺して足場にしたり、床に刺すと攻撃から守るシールドができたり、2段ジャンプできたり、特定の敵を倒すのに必要だったり、ステージの攻略に必ず使うことになります。
となると、妖蛍刀はゲージ節約のために必要な時だけ使って、それ以外は銃で戦えばいいだろうと思ってしまうのですが、そこにゲームシステムのひと工夫があります。
妖蛍刀を使うと与えたダメージに応じてHPが回復し、銃器や近接を使うと与えたダメージに応じてMPが回復するようになっているのです。
そのため、ステージ進行や防御のために妖蛍刀を使ってHPも回復しつつ、妖蛍刀を使えるように銃や近接武器で攻撃をしてMPを回復する、ダメージを喰らったら妖蛍刀を使って、…というように武器をバランスよく使いこなすのが大切になってきます。
このゲージ管理のシステムが、戦闘スタイルを一つの武器に偏らせないようにさせてくれて、戦い方を考えるキッカケになってアクション面の楽しさを生み出していたと思います。

私なんかはいつもゲームで1つの武器を使い倒しちゃうタイプなのですが、ダメージを喰らったときは妖蛍刀も使って攻撃してHP回復を狙う場面も多く、いつもの自分では味わえないアクションの豊かさを体感できたのが楽しかったです!
ゲーム苦手な人に優しい便利システムが充実

広いマップを探索するようなゲームであると助かるのがファストトラベル機能。
大体のゲームは指定の場所でないとファストトラベルできないと思うのですが、今作は特定の施設内を除いて、一度通過した場所であれば、どこからでもどこへでもファストトラベルが可能です。これが本当に助かった…。
解放してないところどこだっけ?って探すために苦労して倒した敵が待ち受けている道をまた引き返さないといけないのは個人的には大変で心が折れそうですが、今作は難易度高めのアクション苦手な自分のようなひとからしたら帰り道に困らずプレイしやすく、かなり嬉しい機能でした。
ファストトラベルは制限しすぎると難しく、無制限にすると探索要素が弱くなる欠点があって、塩梅が難しいイメージですが、そこのゲームバランスはセーブポイントの配置でちょうど良くなっていました。

セーブポイントが点在していて、ゲームオーバーになると最後にセーブしたポイントまで進捗が戻ってしまいます。セーブしてないときに通過した場所へはファストトラベルできないので、ゲームのやりごたえという点では、セーブポイントの配置でうまく難易度調整できている印象でした。
とにかくアクション苦手な層がプレイしやすい環境が充実していました。ありがたい…。
没入感を深めてくれる2Dドット絵のクオリティの高さ
1回だけ書いたプレイ日記にも書いたのですが、このゲームのドット絵がめちゃくちゃ綺麗です。
キャラクターのモーションから、ステージの背景まで、どこを取っても凄まじい。2Dドットであることを忘れてしまうほど。

上の写真は中心からちょっと左のライトが奥に向かって光を照らしているのですが、その前に立つ主人公の影がちゃんと光の角度に応じた位置にできているんです。もはや2Dじゃない。

主人公の歩きモーションもぬるぬるです。振り向きもただ絵が反転するわけじゃなくて振り向く過程まで描写されていました。

ステルスパートで柴犬を操作することになったときも、柴犬が段差を乗り越えるときに滑りながらも登るモーションまで再現されています。
また、物語の舞台を理解するのに重要な背景の描写が細かいのが没入感を一層増してくれる素晴らしいポイントだったと思います。
個人的に特に素晴らしいと感じたのは映画館のステージ。映画館の売店、券売機、シアター内の描写など、とにかく解像度(わかってる度)が凄まじい。
ステージのドット絵が綺麗であることで、舞台が鮮明にイメージできるようになって、よりゲームの世界に入り込めました。
どこか見たことのある場所が舞台である現実の延長っぽい感覚と、見たことのない妖怪や怪物と戦う非現実感がより実感できたと思います。
さいごに
私自身、メトロイドヴァニアを最後までクリアできたのが初めてだったのですが、初心者に優しいゲームシステムに何度も助けられながら、どうにか最後までクリアすることができました。
他のメトロイドヴァニアもやってみたくなりました。『Bloodstained』とか『エンダーマグノリア』とか、苦手意識があっただけで気になるゲームはたくさんあるんですよね。これを機に遊んでみたい。
ゲームが気になってるけどアクション難しそうだな…と迷ってる人には是非プレイしてみてほしいです!ゲームシステムをフル活用して、この奇天烈な世界を楽しんでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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